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    約半年ぶりの新作です。実のところ、導入しか書けてません。ブランクは大きいな。
    というか、考えてた内容と大分、変わってしまった。

    少々重々しく始まりますが、その実、ゆるくて、ヌルい、厨二なお話ですwww
    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

    創世のビッグバンから150億年以上、
    未だに膨張を続けていると言われている宇宙に比べれば、
    人の一生は星の瞬き程の短い時間に過ぎないかもしれない。
    それでも人は生まれ、そして死ぬ。
    それは、無の終焉なのか、無限への入り口なのか? 

    その無限を無量大数という単位に置き換えると、
    その一つ前に不可思議という単位がある。
    不思議の語源であり、サンスクリット語ではアチントヤと読む。

    この物語は、不思議を受け入れ無限に近しい力に翻弄される
    人々が住む、ある地方都市で展開される。
    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

    ラギヨイ・アチントヤ ~Early Days~プロローグ

    2003年7月下旬。昨夜、偶然、砂丘(サキュ)と
    野分(妹:莉緒)がロロル(呪)と呼ばれる暴走族に
    襲われている現場に出喰わした夕梨と宇佐見は、
    機転で奴らを撃退した。だが先の2人の傷は軽かったものの、
    妹が襲われたことを知った伸之さん(野分:兄)は
    激怒し、走り屋仲間を召集すると言い出す始末。

    それだけでなく、砂丘と野分の仲を知ったために、
    一言どころか手も出したいところだが、当の本人は
    雲隠れしてしまったらしい。

    で、砂丘と幼馴染の俺に、心当たりを尋ねに宇佐見が
    今朝になって、聞いてきた。
    当然、夏休みは始まっているものの補習期間中にも関わらず、
    砂丘は登校していない。委員長である砂丘がいないものだから、
    授業開始・終了の号礼は日直がする始末。どこかしまりがない。

    さて、心当たりと言われても、基本的に慣れ合わないのが
    互いのルールなので、あいにく見当もつかなかった。

    しかし、意外なところから情報は入った。
    副委員長の磯原が事情通だった。
    とはいえ、居場所ではなく、動機から推測される行動であった。
    砂丘ん家の向かい側に住んでいた少女がレ○プ未遂の
    集団暴行を受け、未だにフラッシュバックに苦しみながら
    入院中らしい。事件は立件されたものの、そのグループの
    リーダーが未成年かつ資産家の息子ということで、
    自談金で済まされたことに静かに怒っていたらしい。

    更に、磯原は、砂丘が書記として所属している生徒会の方にも
    話を聞いて来てくれたらしい。
    オーガニック・スピリチュアル・カンパニーの医療部門が
    無料提供してくれるというオーグルという栄養ドリンクの
    導入を砂丘が頑固として取り付けなかったと言う。

    その話を聞いた途端、宇佐見が俺の袖を引っ張り、
    耳打ちした。

    「土成くん、昨夜もオーグルの空き瓶見たよ。」

    つまり、ロロル(呪)という暴走族と、そのオーグルには
    接点があり、それを砂丘が追っているということだろうか?

    「…というわけなんだけど、夕梨」
    『首里、あんた何の役にも立ってないわね』
    『まーいいわ、夕方、伸之さんが走り屋仲間を集めてくれるらしいから、
     それまでに、二人とも仮眠とっておきなさい』
    「はーい、分かりました。夕梨さん」

    と言ったのは、宇佐見。まがり間違っても、俺は
    夕梨を「さん」付けしたりはしない。

    とはいえ、いきなり、その場にいない第三者の名前を
    言い出した俺達を磯原は、不思議そうに見つめていたが、
    独り言と割り切ってくれたらしい。

    実際のところ、夕梨が俺の耳元に埋め込んだ5cmほどの
    霊糸アンテナに向かって話しかけていたのである。

    霊糸というのは、夕梨の1m近い髪(抜け毛)を
    科学&呪術的に、その十数倍に引き延ばしたものに、
    採血した血を練り合わした常人には見ることも
    触ることもできない霊的物質である。

    早い話が糸電話みたいなものだが、今日のように
    満月だと、日中でも、勝手に受信してくれるので、
    こちらは話すだけでよい。

    さて、話を戻して、と言われても、こちらとしても
    砂丘の身の上が心配である。駄目もとで、アイツの家に
    寄ってみるか。

    幸い、補習授業は正午過ぎに終わった。
    いそいそと自転車置き場に向かうと、先回りした
    宇佐見が待ち構えていた。

    「砂丘(すなおか)くん家に行くんだよね。
     だったら、私も行く。」
    「何で分かった?」
    「土成くんは、すぐ顔に出るから」

    しかし、両親共働きの砂丘ん家は、人っ子一人の
    気配を感じなかった。

    「どうする?」
    「とりあえず、おなかが減ったかな?」
    「牛丼でいいなら、おごるけど」
    「御馳走になります」

    てな訳で、牛丼2つを買い、帰宅する。

    「ただいま。と言っても誰もいないんだけどね」
    「おじゃまします。ふふ、2回目だ」
    「あー、その節はお構いできませんで」
    「うーん、こっちとしては土成くんの生き霊みたいなのに
     もてなされたから、しっかり構われてた気もするけど」
    「つまり七転八倒してたのは、夕梨だけか」

    今年(2003年)の四月、谺神社裏の庚申塔に頭をぶつけて、
    昏睡状態に陥っていた俺は幽体離脱とでも言うのだろうか、
    とにかく生命危機にあったわけだが、そこを最響ヒロイン様の
    キツいモーニングコールで臨死状態から何とか帰還させて
    もらったのだ。2階中のガラスが全部割られ、1週間近く
    耳鳴りが直らないというオマケ付きで。

    「ふーん、思ったより綺麗だね。土成くんが掃除してるの?」
    「たまに…と言いたいところだけど、1週間に1回業者に
     来てもらってるよ。父さんの研究資料の管理とかもあるからね」
    「それでも、洗濯やゴミ出しは、土成くんが1人でやってるんでしょ」
    「それを言うなら、毎日お弁当作ってる宇佐見の方が偉いって」

    お弁当という単語に反応したのか、腹の虫がグーグー
    鳴りだす。

    「あはは、さー食べよう食べよう。その前に洗面所は…
     あっちだったよね。借りるね」
    「うん、じゃ、お茶とか出してるから、台所に来てよ」
    「はーい」

    てなわけで、楽しい昼食を終え、約束の時間まで4時間。
    夕梨は仮眠しておけ…と言ったが、宇佐見を制服姿のままに
    しておくわけにはいくまい。

    「送るよ」
    「え。何で? 時間まだあるよ」
    「いや、着替えたいだろ?」
    「あー、そーゆーことか。大丈夫! ジャーン。持ってます!!」
    「それは、用意のいいことで。じゃー、俺、洗い物しとくから、
     2階の部屋で着替えてて。上がって、すぐの部屋だから」
    「うん、分かった。お言葉に甘えます」

    トテテテ…と階段を軽やかに駆けて行く音が聞こえる。
    いつもは、大抵一人だけなので、自分以外の足音を、
    この家で聴くのは何年ぶりだろう?

    それにしても、心配+二人きりという要素が相まって、
    気が高ぶって仮眠どころではない。
    しかし、決戦に備えて身体というか精神的に休めて
    おきたい心情でもある。

    「ま、なるようになるか」

    階段を登る。そして、ノックする。何か今日は、はじめてづくしだ。

    「はーい、どーぞ。」
    「おじゃまします。どーする? 寝るなら、そのベッド使ってよ。」
    「俺は、父さんの部屋を使うから」
    「えー、お話しようよ。そうだ、絵見せてよ。出来れば古いのがいい」

    ですよね。まー、こっちとしても、その方がありがたい。

    無地の自由帳に書きなぐり続けた風景スケッチは中学の頃から
    ダンボール1箱たまっていた。押入れから取り出し、
    目を輝かしている宇佐見の前に置くと、早速、ペラペラと
    めくりだした。

    「ふーん。今よりは技術的には未熟だけど、いろんなの書いているね」
    「でも…」
    「でも、何?」
    「何で、描こうと思ったの?」

    そう問われて一瞬、考え込んでしまった。好きだから?
    なら、何故好きになったのか?

    「そうだな。あの絵を褒められたから…かな」

    と視線を天井近くの壁側に掛けられた一枚の額縁に向ける。
    つられて宇佐見も見る。

    「ふーん、あれ? 珍しく絵の具で描いてあるね」
    「うん、小2の時の夏休みの宿題だったかな?」
    「賞取ったの?」
    「いや、ただ…」

    母さんが褒めてくれた…と言おうとして、やめる。
    他界して、もう5年近く経つけど、言葉にするのは、まだキツイ。

    そんな空気を察したのか、宇佐見は話題を変えてきた。

    「あれ? どっかで見た景色だよね。何処を描いたの?」
    「えと確か…」                     (続く)
    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
    漸く、ここから「Early Days」の本編が始まりますwww

    (2)http://namiokasougo.blog.shinobi.jp/Entry/348/

    意外に始まらなかった。

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