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    突然ですが、オリジナルのSSを書き始めます。
    「ブラスレイター」見たり、CLANNAD AS6話見たので背中を後押しされました。
    キャラや話自体は学生時代から考えていたのですが、
    他の話の影響で似たりよったりの話になるたびに没にしてたのですが、
    これなら行けるかな?と思った設定が思い浮かんだので、書けるだけ
    書いてみたいと思います。今回は世界観の説明です。
    自分のリハビリもかねて。それでは始めます。ネーミングが厨ニだwww


    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


    ラギヨイ・アチントヤ 夕梨先生の霊子論(1)


    (1)プロローグ ~開講


    カラーン カラーン カラーン…
    カツカツカツ… ガラ


    ? 「起立ー 礼ー 着席ー」ガタゴトン


    コト カッカッカッ…


    ??「えー、コホン はじめまして。
       今日から、皆さんと勉強をさせていただきます
       谺 夕梨(こだま・ゆうり)と申します。
       それでは、そちらから生徒の皆さんも
       自己紹介をお願いします。どーぞ」


    ??「… あのさ、夕梨」





    夕梨「何、首里」

    ??「知ってんじゃねーか、つーか、生徒って俺しかいないじゃん
       それに、何だよ、タイトルは? 大体、夕梨は、俺の家庭教師であって
       霊子論とかの専門じゃないじゃねーか。それなら少の婆さんや
       フィンの野郎にでもさせればいいんじゃねーの?」

    夕梨「ああ、いろいろ台無しな事を。えーと、今、色々話してくれた
       男の子は、今回の生徒役の城 首里(ぐすく・しゅり)くん。
       高校2年生。入学早々病欠で1ヶ月不登校だった虚弱くんです」

    首里「待て待て待て。あれは… チッ 言えるか」

    夕梨「ふふん、言わないの? 言えないよね。まー、それは後々説明するとして。
       ね、首里。大可屋さんやオーガニック・スピリチュアル・カンパニーの人達は
       お仕事で忙しいから、学生の私達に出番が回ってきたわけ。
       じゃーさ、生徒じゃなくて首里は私の助手ということで協力、お願い、ね!」

    首里「はぁー、…いいけどさ、バイト料出るの」

    夕梨「うん、幾らかはね」

    首里「5・5、折半な」

    夕梨「それは、首里の働き次第ね」

    首里「よし! じゃ、チャッチャと終わらせようぜ」

    夕梨「はいはい。では、開講します」   


    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


    (2)ラギヨイ・アチントヤ


    首里「んでさ、夕梨は自己紹介しなくていいの?」

    夕梨「ん? だから、この授業の講師で…」

    首里「そーゆーことじゃなくて、俺みたいに高校生で男で、とかいうこと。
       文字情報しかないから、性別や年齢分からないままだぜ?」

    夕梨「あー、なるほどね。えーと、名前は、先ほど言いましたね。
       女子大の2回生で言語学を専攻してます。後、合唱部に所属してたり、
       先ほど、首里の話に出た少(すくな)さんの大可屋(おおかや)さんで
       たまにバイトしてたりします。」

    首里「何だ。じゃー、今回の学校ごっこは、少の婆ーさんの差し金かよ」

    夕梨「さてと、何から話をしようかな。まずは霊子について…」


    首里「その前に、ラギヨイ・アチントヤって何だよ」

    夕梨「あー、そーね。さすが首里。いいトコに気づいた。
       ”ラギヨイ・アチントヤ”は”月が生む不可思議”のことです。」

    首里「何語だよ?」

    夕梨「えーと、”アチントヤ”は”不可思議”なので、サンスクリット語だったかな?
       ”ラギヨイ”は”月が生む”で日本語です。」

    首里「おいおい、日本語じゃねーだろ。どこの方言だ」

    夕梨「じゃーさ、首里。”如月弥生”これ、何て読む?」

    首里「”きさらぎやよい”。馬鹿にするな。で、それが何?」

    夕梨「そう、”きさ”ラギ”や”ヨイ”。何か気付かない?」

    首里「あー、そーゆーこと。つまり、こじつけの造語なわけね」


    夕梨「ははは…、否定できない。コホン、えーと、まーともかく…
       ねー首里。月ってどう思う?」

    首里「ん? まー、満月は綺麗だなと思うよ」

    夕梨「うーんと、地球上から観測した様子でなくて、宇宙空間での話」

    首里「クレーターでゴツゴツして廃墟というか死の世界ってトコか?
       けど、月面歩行したのはアポロ計画の数人だけだろ? 探査船で
       採集したデータだって、たかが知れてるし」

    夕梨「ふんふん、なるほどね。けど、それって可視レベルの話よね。
       人間は赤外線から紫外線の範囲でしか見ることはできないけど、
       蝶や犬・猫は別の視覚情報を得ているって知ってる?」

    首里「あー、なるほどね。見た目だけじゃないって言いたい訳か。
       例えば、月の引力の影響で地球上で潮汐現象が起こっているわけだし」

    夕梨「そうそう、地球でさえ、影響を受けているのだから、そこに住まう
       全ての生物に影響がないはずかない。勿論人類も含めてね」

    首里「地球の海と陸の比率と人間の血肉の比率が3:7で等しいから
       余計に影響されているかもしれないだっけ?」

    夕梨「そうね。ルナティックとか、狼人間の伝承とか、満月の日に
       交通事故が増えたり、出血の多い手術は避けたりするとか
       月が人体に与える影響は計りしれないともいわれているけど、
       それはさておき」

    首里「さておくのかよ。じゃー、これで授業はおしまいか、お疲れさん」


    夕梨「チッチッチッ、ここまでは前置き、今から本題。
       人間も見かけだけでは、分からないって話。」

    首里「何だよ。人間も重力を発しているとでも言うのかよ。」

    夕梨「それだけでなくて、えーと、そーだ。首里、”気”って説明できる?」

    首里「”気”って、気! 気! オーラバワーてヤツかよ。インチキくせーな
       かめはめ波ってか?」

    夕梨「まー、どっちかとゆーと気功術の方かな。ヒーリング系」

    首里「漢方系か。また、少の婆ーさんに何か吹き込まれたのか?」

    夕梨「まーまー、前に”気”を科学的に分析しようって番組見たんだけど、
       術者が被験者を治療する時に熱や磁場、血流の変化とかが
       観測できたみたいだけど、それだけでは、治癒能力は説明できない
       という結論が出たみたい」

    首里「その何かが重力っていうのか? つーか、磁場って何だよ。
       磁石でも持ってたんじゃないのか?」

    夕梨「その何かについては知らない。けど、磁場については、説明できるよ。
       電気が流れると磁力が発生するって実験、やったことない?」

    首里「あー、なるほどな。宮沢賢治だっけ?
       ”わたくしといふ現象は 仮定された有機交流電燈の ひとつの青い照明”
       とか書いてたのは。」

    夕梨「お、”春と修羅”ね。まー、宮沢先生の難解な文章を解読するのは、
       今回の目的ではないから、置いとくとして、人間の神経伝達物質が
       パルス信号の分泌によって行われているから、それは電流と置き換えても
       いいんじゃないかな?…という感じで話を進めていくわね。」

    首里「アバウトだな。まー、それ以上考えると頭が痛くなりそうだから、いいか。
       人間には電流が流れている。だから、磁力や熱も発生し、もしかすると
       重力も発生しているかもしれない。で、それがどうしたんだ?」

    夕梨「えーと、何だっけ? あー、そーそ-、見た目だけじゃ物事は分からない。
       もっと言えば、現在の常識だけで、全ては分からないっていうこと。」

    首里「つまり、人体は電流や磁力、熱、重力以外の物も発していると言いたい?」


    夕梨「そう、それが霊子。」
    首里「待て待て待て。飛び過ぎだろう。もう少し、説明しろよ」


    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


    (3)霊子論 ~其の壱~ 導入


    夕梨「そーね。んーと、じゃー、パソコンって凄いよね。」

    首里「まー、演算処理能力はな。最近は色々出来るようになってるけど」

    夕梨「計算だけでなく、文字を打ったり、絵描いたり、音楽を作れたり。
       でも、それには、それぞれにソフトとハードが必要だよね」

    首里「? まーな」

    夕梨「けど、人間は、学習さえすれば、一人でも、それなりにそれらをこなすよね」

    首里「?? けど、コンピューターが出来たのって第二次大戦前後だろう?
       天気予報の演算をするとかだったっけ?、僅か半世紀でここまでの進歩を
       遂げたのだから、そのうち、色んな事ができるようになると思うぜ」

    夕梨「そーね。ヒトゲノム解析なんてのも行われているから、いずれは…ね」


    首里「何だよ。言いたいことがあるなら言えよ。」

    夕梨「見えるもの、現在の常識が全てじゃない…って言ったよね」

    首里「見えないもの、現在の非常識が未来では解明されているというのか?」

    夕梨「命って、解明されてないよね」

    首里「うーん、クローン技術、テロメアの延命とかあるけど、
       老いや病気に対して決定的な解決策は発見されてないからな」
     

    夕梨「生もそうだけど、死については、もっとだよね」

    首里「宗教か? 何だよ。少の婆ーさんに壺売れとか言われたのか?
       手相の勉強したり、詩集売ったりするのか」

    夕梨「真面目に信じている人もいるんだから、茶化さない。コホン。
       えーと、でも、やっぱり死んだことない私達は宗教というものを通して
       死と向き合うしかないよね」

    首里「死んだら無だろう。何もない。だから、今を一生懸命生きるんだろう」

    夕梨「うん、生きてる人間はそれが懸命。でも敢えて、色んな死生観を見てみようか」

    首里「おい、夕梨。何か悩みでもあるのか? 俺じゃ頼りにならないかもしれないけど
       話聞くだけなら聞くぞ。俺じゃ、話にくいなら、他の誰かにでも…」

    夕梨「あはは…、そんなんじゃないから。まー、話聞いてくれるなら聞いて」


    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


    (4)霊子論 ~其の弐~ 魂の重さ


    夕梨「ねー、首里。魂の重さって知ってる?」

    首里「はー? あぁー、19世紀末に生前と死後の体重差を測る実験が
        行われたんだっけ? けど、あれは、計量ミスとか、汗の発汗や呼気の
        水蒸気の減少で数グラムから数十グラムの誤差が生じたんじゃなかったっけ?」

    夕梨「じゃーさ、”一寸の虫にも五分の魂”っていうよね」

    首里「一寸が約3cmで、五分は5%だとしたら、0.15cm?」

    夕梨「うーん、この場合は江戸時代なので一寸の半分(5分は5/10=1/2)って
        

    ※現代では五分は5/100=1/20…と首里の考え方で正しい。


       言う意味だから、1.5cmって言う風に取れるけど、首里の言った方が、
       先に言った魂の重さに近くなるかもね?
       えーと、体重170cm、70kgの首里の5%だと8.5cm、3.5kg。さすがに多いか。
       尺貫法だと1分が0.375グラムだから、五分は1.875g。これが近いかな?」

    首里「おいおい、何で人を例題に出すんだよ。自分のでやれよ。えーと、夕梨は身長
       160cm、体重60…」

    夕梨「そんなにないわよ。女の子の数字出すなんて、最低。首里、
        あなたバイト料いらないのね」

    首里「おいおい、別にスリーサイズじゃないんだし、気にすんな。つーか太…」

    夕梨「(ギロ#)」

    首里「はい、何でもないです。スミマセン。できれば、バイト料もカットなしの方向で
        お願いします。そのバイト料で、何かおごりますから。夕梨先生」

    夕梨「んー、食べ物以外でよろしくね。あ、新刊出てたな。コホン、えーと気を取り直して」
     

    首里「(幾らの本を買わす気だよ…)トホホ。
        つーか、魂は実在し、死後の世界が存在するっていう方向で話をするのか?」

    夕梨「私達は死んだことがないから、その証明はできない。なので様々な死生観を
        参考に想像するしかないよね」

    首里「OK。了解。けど、死後の世界も色々だろ? 仏教とキリスト教には、それぞれ
        地獄や天国はあるけど、転生観って、仏教のみだろう?」

    夕梨「まー、仏教とキリスト教には、それぞれ分派があるから、一概に同じとは
        いえないけど、日本?では、7回生まれ変わって漸く悟りを開いたり、
        7代先まで恨みを覚えてるとか、って表現があるよね。で、一方で、
        キリスト教では、最後の審判の日まで、死者の魂はその日まで眠り、
        復活の時を待ってるとか聞くよね」

    首里「あれ? じゃー、極楽浄土とか天国って何だ? まだ、人類は誰一人として
        行けてないのか?」

    夕梨「さー? だとしたら、前世なんて言葉もあるんだし、人間は何回も
        生まれ変わっているのかもね」

    首里「四十九日で、死者はあの世に行けるんだっけ?」 

    夕梨「昔は、7日毎に六道地獄での裁判が行われていて、それから救うために
        遺族が法要を行なって、その祈りで救うなんて教えもあったみたいだけど、
        今は葬儀の日に初七日・四十九日もまとめて行なうことも多いみたい。」

    首里「って、ことは、四十九日の間は現世に留まっていたり、お盆には帰ってきたりも
        するってことは、結構霊って、その辺にいるのかもしれないな」

    夕梨「最近はハロウィンなんてのもあるしね。」

    首里「生まれ変わってでもなければ、死後の世界がもしあるとしたら、
        もう既に満杯になってても、おかしくないんじゃないか?」

    夕梨「弥勒菩薩が現れるのは、56億7千万年後とか言われているけど、
        末法思想とか世紀末滅亡説とか1999年アンゴルモアの大王が…とか
        結構、人間って自殺願望あるのかもね?」

    首里「おいおい、まさか、それが溢れ返った霊のせいとかいうんじゃないだろうな?」

    夕梨「ううん。じゃ、違う話しようか」


    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


    (5)霊子論 ~其の参~ 魂のスピード


    首里「別の話って何だよ?」

    夕梨「3次元の影は2次元なら、3次元は4次元の影かも…って、話聞いたことない?」

    首里「聞いたことはないけど、まー、想像はできるよな。」

    夕梨「じゃーさ、4次元って、どんなトコだろうね?」

    首里「3次元が縦・横・高さなら、4次元は時間とか言うんだろう?」

    夕梨「魂のスピードって知ってる?」

    首里「また、変なことを言い始めた。魂なんて、蛍みたいなもんだろう?
        人魂にしたって、風に吹かれて揺られてるだけで、ほとんど漂ってるくらいしか
        できないんじゃないかな?」

    夕梨「ねー、ラフカディオ・ハーン知ってる?」

    首里「小泉八雲のことだろう」

    夕梨「うん、帰化名はね。で、その小泉さんが書いた話に、重陽の節句の話があるんだけど。」

    首里「9月9日だっけ? あ、旧暦だから10月上旬になるのか」

    夕梨「まー、菊の花が咲く季節。仲秋ってことかな? で、江戸に奉公に出ていた夫が
        無実の罪で捕まり、処刑を待つばかり。しかし、故郷(関西?)には新妻が待っており、
        重陽の節句には帰るとの約束をしていた。そして、夫は獄中で自害した。」

    首里「せつない話だな。けど、それと魂のスピードと何の関係があるんだ?」

    夕梨「慌てない、慌てない。まだ続きがあるの。妻は菊の世話をしながら、夫の帰りを
        待っていたのだけど、突然夫が現れ、妻に「帰れなくなった、すまない」と言っただけで
        消え、そこには、それまで見たことのないかんざしが置いてあった。
        後日、その時間帯こそが夫の自害した時間帯であり、妻のために買っておいた
        かんざしであった。」

    首里「…約束は命よりも重い時代だったんだろうし、美談だと思うから、余計なツッコミは
        敢えてしないけど、それが本当だとしたら、瞬間移動したってことか?」

    夕梨「魂、千里を翔る…なんて話は、割と聞くよね。虫の知らせは、少し毛色が違うけど、
        もし当事者がSOSを訴えているとしたら、亞光速は出てるのかもね」

    首里「まー、一概に否定できないんだよな。俺達」

    夕梨「似たような経験はないけど、それに匹敵するような凄い体験してるもんね。
        じゃー、次回は、私達に起こった不思議な話をしていこうと思います。
        とりあえず、今回の授業は此処まで。」

    首里「また会う日を楽しみに。じゃな」


    次回 「大いに可なり」 に続く。
    http://namiokasougo.blog.shinobi.jp/Entry/155/

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